妊婦さんと赤ちゃんの「お口の健康」
こんにちは、衛生士の松本です。
今日は妊婦さんと赤ちゃんの「お口の中の健康」についてお話させていただきます。
妊娠中は、女性ホルモンの増加や、唾液や胃液などの消化液の酸度が変化するため、むし歯や歯周病などの病気にかかりやすい状態になります。
また食べ物の好みの変化や、一度にたくさん食べられず何回かにわけて食事をするなど、食習慣もかわります。
つわりで十分な歯磨きができない場合もあります。このようなことからも妊娠中は、むし歯や歯周病にかかりやすい状態であるといえます。
生まれてくる赤ちゃんの歯についてもふれてみましょう。
赤ちゃんの歯が生えはじめるのは6~8か月ごろですが、赤ちゃんの歯のもとになる(歯胚)ができるのはママのおなかの中にいるときです。歯をつくるときに必要なカルシウムやリンは、ママのからだを通じて赤ちゃんに届きます。規則正しいバランスのとれた食事を心がけましょう。
むし歯の原因・むし歯菌は家族からうつる!?
生まれたばかりの赤ちゃんの口には、実はむし歯菌はいません。むし歯菌は大人が口移しで食べさせたり、大人が使った同じ食器で取り分けたりすることでうつりやすくなります。
とは言っても赤ちゃんのすこやかな成長には親子のスキンシップはとても大切です。お父さんお母さんをはじめ家族みんなで、丁寧な歯磨きや、定期的な歯の検診を受け、お口の中をきれいな状態にしておけばむし歯菌をうつす可能性をへらすことができます。
妊娠中にお母さんがお口の中をきれいにしておくことは、赤ちゃんのためのむし歯予防にもなります。
そのために「磨き残しをなくす」「間食の回数を減らす」「歯科医院で定期的なプロとクリーニングをうける」ことが大切です。
家族みんなでお口の中をきれいにしましょう^^